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楽曲解説

マイノリティ・リポート #04

ボッチポッチステーション 楽曲解説

『ボッチポッチステーション』

この曲はですね、最初に言っとくと、まぁあれですよね、あんまり意味はないです。(笑) 
しかしこの曲の歌詞は3回くらい書き直しており、実は一番作詞に苦労したであろう曲。
大まかに曲の概要を書いてみると、「右チクビが左チクビに恋しているが、チクビの持ち主が貧乳の為に触れる事ができない」という曲。うーん、ひどい...。

あまり意味がないと冒頭で記述したが、意味がないモノを制作するというのは実は非常に難しい。特に僕なんかの場合は、世の中に存在する矛盾だとか、実際にあった出来事などをテーマに歌詞を書く事が多いので、全くのゼロから何かを生み出すというのは大変困難な作業なのである。そして悩みに悩み抜いて出来上がったのがこの歌詞なのだ。自他共に認める無意味さだが、僕はこの歌詞にある意味存在意義を感じている。「世の中に意味がないモノなんてない」という人がいるが、僕の場合は少しニュアンスが違って、「意味がないという事に意味がある」と捉えている。そういう意味でこの曲は「意味がない」という意味を持たされた悲しき運命を背負わされた曲であり、この曲自体がマイノリティの一躍を担っていると言えよう。

また、この曲は歌詞を3回書き直したとも記述したが、この曲は元々「aru=nai」という曲名で歌詞を書いていて、これは僕の「あるという事はないという事。また、ないという事はあるという事」という持論をテーマに書いたモノであった。これはどういう事かと言うと、例えば金はないが欲しいモノがあって、その為に働いていずれそれを手に入れるんだとしたら、その時「ない」という状態でも、すでに「ある」という状況を生み出しているのではないか。また、その手に入れたモノはいずれ壊れる、または失われるとしたら、その手に入れた瞬間の「ある」という状態は、同時に「ない」という状況を生み出しているのではないか、という事は今「ない」という状況は後にも先にも結局「ない」という事であり…という堂々巡りを繰り返す考えである。この理論は歌詞にしようとするとひどく説明臭くなってしまい、manmanにはそぐわない為、やむなくお蔵入りとなった。新しい歌詞ではこの内容を全てすくい取ってやる事はできなかったが、前述した「意味がないという事に意味がある」という点で、僅かだが元々のテーマを汲み取りながら歌詞作りに奮闘したという事をここに書き記しておきたい。

最後に曲名に関してだが、これは勿論某NHK教育番組のパロディで、作曲者の岳司から曲のイメージを「ポッチ」という単語だけでもらい(これで作詞するのは大分無茶振りである)、ボッチは一人ぼっち、ポッチはチクビ、ステーションは別れなどの切なさや、そこにステイし続けるという意味をそれぞれ持たせている。こうやって色々書いてみると、全然意味がないモノなんかではないのかもしれないな。

意味がない故に誰もが素通りするこのボッチポッチステーション。いつか誰かが止まってくれる事を信じ、たった独りその時を待つ。