manman official websitemanman official website

楽曲解説

マイノリティ・リポート #03

X 楽曲解説

『X』

これは某人気ゲーム作品である「◯ックマンX」シリーズをモチーフにした曲であり、舞台はそのゲームの主人公Xが戦い終えてからさらに100年後の世界へ飛ぶ。

この曲の主人公であるNEW「X」は、かつて世界を救った伝説のレプリロイド(ロボット)の称号「X」を継承し、その伝説の戦士の腕に搭載されていた「Xバスター」と呼ばれるレーザー砲を、まるでチ◯コの如く股間に改造移植されてしまった戦士である。

これだけ聞くと本当にバカらしいですね。(笑) しかし、彼をこんなキャラクターにしたのにはちゃんと意味がある。そもそもゲームの方のXは、ロボットでありながら感情を持ち、戦いや争いに苦悩しながら平和を守る為に奔走していくという物語。そこに僕は、人間とロボットという狭間で彷徨う彼に、さらに「生物」としての「本能」的な部分を付け加えようと考えた。今回の曲の主人公、NEW「X」の股間に生殖器として装着されたXバスターは、その「生物」としての「本能」を象徴している。僕がこの曲で表現したかったのは、人間として生きる事、すなわち「理性」と「本能」の葛藤である。

その序章として、1番の歌詞は「ロボット」と「人間」としての葛藤を描いており、言い換えれば「社会のシステムで生かされる者」と、「社会のシステムに入らず己の意志で生きる者」の戦いである。Xは前者で、今まで世の中の為と任務を遂行し、超エリートコースを歩んできたが、ふとイレギュラーロボット(本来の機能を失い、反乱を起こしたロボット)を破壊する日々に疑問を持ち始める。ただ言われた事をこなすだけの自分に対して、反乱だとしても自分の意志で生きようとする彼らを見て、自分とは、生きるとは何なのかを考え始める。しかしわからないまま、彼はもがきの咆哮と共に股間のXバスターを撃ち放つ。

2番の歌詞では、人間としての自我を持ったXのバスターが暴発してしまう所から物語が始まる。ここで表現しているのは、「人間」と「生物」の矛盾と、そして前にも述べた「理性」と「本能」の葛藤である。そもそも、生物の雄に勃起して射精するという機能がついているのは、「自らの子孫を残すため」に他ならない。これは僕たち人間が産まれるよりも遥か前から、全ての生物の雄に課せられている宿命だ。だからいい雌を見て「交尾がしたい」と思うのは当然だし、死の直前には何とか子孫を残そうと身体が反応して射精する(なんて事があるらしい)のだ。それを踏まえてこの2番の歌詞を確認していただくと、Xがバスターを撃つ場面は二つ。「一般女性への暴発」と「イレギュラーロボットとして破壊されそうになる際の防衛」の時だ。正に「生きる為の射精」である。彼は人間として生き始め、さらに生物としての職務を全うした途端、世の中から追い詰められてしまうのである。彼が殺され様とする直前、生物としてXバスターは放たれたのか、あるいは人間として放たずに殺されてしまったのか。それは僕にもわからない。

僕たち人間が人間として生きる為には、生物をやめなければならないのかもしれない。